車中泊避難 メリットと注意点

車中泊避難 メリットと注意点

ペットと同伴避難 ...けっこう難しい

最近は、カフェや観光地、イベントなどペットと一緒に行けるスポットが増えていますね。
ただ、災害時の避難となると制限が多く、避難所で一緒に過ごす「同伴避難」が難しいのも事実です。

今回は、この10年ほどで避難方法として注目されている「車中泊避難」についてメリットと注意点を紹介します。
災害時、ペットを守れるのは飼い主だけです。自分の安全と健康を確保して、ペットと一緒に乗り切れるよう備えておきましょう。

車中泊のメリット

車中泊のメリットは、なんといってもペットと一緒に過ごせることです。プライベートがある程度守られ、避難所ほど周囲を気遣わなくて良いという点もあります。
もちろん、車中泊避難であっても、近くの車に鳴き声やニオイ、動物が嫌い、という人もいるかもしれない、という配慮が必要ですが、避難所でペットと離れて過ごすよりはストレスが少なくて済みますね。

車中泊の注意点と心構え

1)人の健康管理

せっかくペットと一緒に避難しても、人の方が体調を崩しては大変です。
狭い車内で過ごすことでエコノミークラス症候群にならないよう、シートをフラットにして足を伸ばせるようにする、定期的に足を動かす、水分を摂取するといった工夫が必要です。
また、気温変化の影響も受けやすい環境ですので、熱中症、低体温症にも十分に気をつけ、こまめに換気をすることも大切です。
車窓に取り付けられるカーテン、防虫ネットが役に立ちます。

2)ペットに関する注意点

  • シートをフラットにして過ごす場合、シートの隙間や金具などに足をひっかけてケガをしてしまうことがあります。タオルなどでシートの隙間を埋めるなど工夫がしましょう。
  • 車内であってもリードにつないでおくと換気や人の乗り降りの際、脱走防止にもなります。
  • 通常ドライブする時よりも、車にいろいろな物が積まれている可能性があります。細かいものはケースなどに収納し、食べ物やゴミはペットが誤飲しないようこまめに片付けましょう。
  • 避難生活では、粗相をしても車内の掃除をすることは難しいので、ペットの過ごす場所やトイレシートには防水シートを敷くなど汚れ対策をしましょう。

3)広さの問題

車の定員=車中泊できる人数、ではありません。満員の車にペット、その他避難グッズ... その中で避難生活をおくるのは難しいですね。
避難所の近くに駐車スペースが確保できる場合には、1〜2人はペットと車中泊、数名は避難所で、といった工夫も必要になります。
車で避難する場合の場所、ルールなど、ご家族でも確認してみてくださいね。

車中泊であると便利なもの

以前、アンケートを実施した時には「普段からペットシートやフードの買い置きをしている」「水を多く買いだめしている」「リードをわかりやすいところに置いている」といった自宅の備品ついて回答が多く寄せられました。ここでは、さらに車中泊避難であると助かるものを紹介します。

  • クレートやキャリーバッグ
    (ペットが落ち着けるスペースとして用意しましょう)
  • 防臭対策グッズ
    ※ペット用匂わない袋などもありますが、冷凍用の食品保存用袋(ジップロックなど)は厚手なのでニオイを軽減できます!(スタッフ経験談)
  • カーテン、防虫ネット
    (マグネットで取り付けられる簡単なものもあります。)
  • タオル、毛布
  • 防水シート
    (ペットシートの下に敷いておくと、車内の汚れ防止になります)
  • キャンプ用の銀マット
    (厚みがある方がおすすめです。寒さ対策、目隠し、シートの凸凹対策などに便利。)
  • クーラーボックス
    (最低限の避難グッズ、非常食を入れておけます。ボックスに入れることでペットの誤飲、いたずら防止になります)

練習してみるとわかることも

一度、ペットを連れて行楽としての車中泊をしてみるのも良いですね。
家族構成、ペットの種類、数によって、必要なものが変わってくると思います。実際に車中泊することで、わが家の避難に必要なものを確認してみてください。

わたしが書いています

Mu&mattinaのエムです。これまでお祭りですくってきた金魚やメダカ、どじょう、ベタといったお魚類、ヤモリ、ハムスターなどを飼ってきましたが、やっと念願のワンコ(牛柄アメコカ)を迎え、「ワンコのいる生活」を楽しんでいます。

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