行動に見られる変化
前回は、「気づきやすい3つのサイン」というお話でした。
今回は、生活リズム(日々の行動)から気づく変化です。
睡眠の変化
シニアになると、寝ている時間が長くなります。飼い主が帰宅しても、若いころのように飛んできて大喜びすることがなくなったり、周囲への興味が薄れたように感じることが出てきます。昼間、たくさん眠っていたのに夜になるとウロウロしたり、鳴き続ける時には認知症の症状が出てきているかもしれないので、気になる行動が目立つようになったら動物病院で相談してみましょう。
シニアのワンちゃん、ネコちゃんにとって、眠ることは楽しみのひとつです。
日当たりのよく、静かで温かい場所でゆったりと睡眠を楽しめるように環境を整えてあげましょう。
チェックポイント
- 寝ている時間が長く、反応も鈍い
- 一瞬目を開けるが、すぐにまた眠ってしまう
- 夜になると起きて部屋の中をウロウロしたり鳴くことが多い
排泄の変化
高齢になると、便秘や下痢をおこしやすくなります。排尿のコントロールも難しくなり、粗相したり回数が減るといった変化が見られます。
原因としては、運動機能の低下により消化機能が低下することや、環境のちょっとした変化や食事の変化に敏感になること、シニアに多い病気(腸、尿道、腎臓など)が挙げられます。
変化に早く気づいてあげるために、毎日の排せつ物チェックで「通常のウンチ、通常のオシッコ」を知っておきましょう。
また、便秘や下痢症状がひどい場合、普段と違う色や形、ニオイのものが排せつされる場合は、動物病院で相談することも大切です。
決められた場所で排せつできず粗相してしまっても「排せつがあってよかった」くらいの気持ちでいられると良いですね。可能な限り適度な運動を続けたり食事や水分補給に気を付けて、運動機能や消化機能を維持してあげましょう。
チェックポイント
- ウンチもオシッコも量が少なくなる
- ウンチが出にくくなる
- オシッコをしたのに、すぐにしたがる
- ウンチやオシッコの色や量がおかしい
お留守番や外出の時には、慌てることがないようオムツを利用するのも良いでしょう。
飼い主の気持ちも楽になり、穏やかな気持ちで接してあげられます。
行動の変化
加齢により足腰が弱ってきます。ちょっとした高さに飛び乗ることに失敗したりためらったり、何かをまたぐ時に足があがらなかったり、楽な姿勢でいることが増えたり。若い頃と比べてできないことが増えてきます。
ただ、足腰が弱ったから運動を控えるのは逆効果なので、筋力低下を防いだり、血行を良くするため、適度に運動させましょう。
最近では、歩行を補助するハーネスなども豊富なので、動物病院などで相談してみても良いですね。
チェックポイント
- 段差でつまづきやすい
- 動きが鈍くなる
- 高いところに登らなくなる、登るのに失敗する
- 寝そべった姿勢(楽な姿勢)でいることが増える
シニア期に入ると、体は内側も外側も自然に衰えてきます。若い頃できたことが出来なくなっても仕方のないことです。
ゆったりとしたシニア期を過ごせるよう、環境を整えてあげましょう。
わたしが書いています
Mu&mattinaのエムです。これまでお祭りですくってきた金魚やメダカ、どじょう、ベタといったお魚類、ヤモリ、ハムスターなどを飼ってきましたが、やっと念願のワンコ(牛柄アメコカ)を迎え、「ワンコのいる生活」を楽しんでいます。